東京室内歌劇場の皆さん、感謝の一言です

2007年3月72日 三木稔
 先日は、私のつたないオペラアリアを、あのように華やかに、あるいは憂いを持って、豊かに歌っていただいて、佐助ではありませんが本当に身に余る光栄でした。
 生きている間にこのようなことが、上演団体の主催で実現するとは、実は私も考えていませんでしたので、企画自体驚きでしたが、誰も手を挙げて下さらなかったら恥ずかしいな、とこっそり思っていたところ、四十数年来の友人である平野さんから、初めてお会いする若手まで、年齢的にも、キャリアの上でもとてもいいバランスで21人の方々が参加してくださり二度目のビックリをしました。6名ものピアニストに私の作品を知っていただいて、それぞれ工夫を凝らした伴奏をしていただいたことも嬉しかったし、竹澤運営委員長の下で、企画し、制作された戸川さんと中川さんのチームワークがこれまた見事で、いつもプロデュースで骨身を削っている私は、まるで玉の輿に乗った気分でした。
 直前に岡山で上演された《ワカヒメ》の演出をしてくれた大島さんが、コンサートでもいい流れを作ってくださり、満員に近い会場のお客さんたちと一緒に体験した高度な演唱という3度目の驚きは、もう愉悦そのものでした。私のところに沢山のメールや手紙が来ましたが、感動で泣いたと告げた人もいました。
 それぞれの方とまた一緒にお仕事したいし、とにかく「ありがとう」を何回でも繰り返したい気分です。                             

三木 稔