国文祭のあと、『楊静と結アンサンブル』が11月21日くらしき作陽音大、23日四国中央市土居記念館、25日徳島県阿南市コスモホールでコンサートを持った。今年「よんでん芸術文化賞」を下さった「よんでん芸術文化財団」の派遣助成のチャンスと合わせ、前後の日程を生かして《東の弧》や《平安音楽絵巻》、琵琶秘曲《愛怨》を大学や一般の方々に紹介し、通常地方で体験できない音楽感動を彼らの心に齎せたことに、一同心から満足できた。コスモホールのチャンスを創生し、サポートしてくださった馬原文彦先生ご夫妻に感謝!シズカ楊静と私は、24日に鳴門の大塚国際美術館開館10周年記念コンサートを頼まれ、システィーナホールでのフロアコンサートを行なった。その中で、ミケランジェロの”On the Blink of Dearth”という詩を私が朗読し、シズカが即興で演奏したが、90歳近いこの大芸術家が、自らの絵画も彫刻も無と考える信仰の強烈さに異様な感動を受けつつ、神を持たない私は、自分と照らし合わせて深く考え込んだことを告白しなければならない。