三木稔「受賞と傘寿を祝う」会


2010年1月 三木稔

第20回「福岡アジア文化賞」の「芸術・文化賞」を20年目にして、日本人として初受賞という朗報がはいり、長年一緒に頑張ってきた現代邦楽関係者が挙って発起人になって12月6日行われた、200人近くが集まった三木稔「受賞と傘寿を祝う」会は、こういった会では型破りのダイナミックな楽しい会だったと思う。
06年以来「北杜国際音楽祭」に併設していた「全国現代邦楽合奏団コンヴェンション」の名物になっていた恒例の《巨火》第三部『魂振』への全員参加の演奏が場所を変えて行われ、指揮兼大太鼓の井上道義氏のアイディア一杯のリードによる全員炎の演奏は満場の大満足に導いた。《巨火》原曲の第一部・第二部をプロで、第三部には津軽三味線や声まで入れて邦楽界の師走の名物にしようという企みさえ盛り上がっているそうだ。それには私が方々手を加える必要があるが、途端にアイディアが沸いてきて楽しい年越しとなった。


三木 稔