2010年の大きなコンサートは、1月26日(火)19:00から東京都交響楽団がサントリーホールで行う定期演奏会での、管弦楽のための《春秋の譜》から聞いていただける。これは私の交響曲に敢えてナンバーを付ければ、第4番に当たり、英語では”Symphony from Life”と名づけた作品で、指揮の小泉和裕氏は委嘱者である京都市交響楽団でCD化の指揮もしており、入念な演奏が期待できる。また2001年オアフ島沖でアメリカの原潜と衝突して沈んだ、えひめ丸の9人の犠牲者に捧げて書かれたDonald Womack氏の、尺八(坂田誠山)と二十絃筝(木村玲子)のための協奏曲”After”の日本初演も行われる。これは私が都響に紹介した作品で、もう7,8年前から親密な交友を続けているハワイ大学教授で優れた作曲家、北杜国際音楽祭にも度々作品を提供してくれている友人ドナルドの真価が聞けるだろう。