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三木稔作品リスト【邦楽器のみの作品】

  • ここには邦楽器のみの作品が年代順に掲載されています
  • 初演等の記録は追って掲載します


筝合奏のための《三つのフェスタル・バラード》 (1954、Op.2)
1)市のおもいで 2)夜の地車(だんじり) 3)木偶(でく)まわし
楽器編成:〔原曲pf solo〕、筝4面(二十絃筝3、十七絃)
      または6面(十三絃4、十七絃2)のための編曲あり
演奏時間:15' (4'45"+4'30"+5'00")
出版:大日本家庭音楽会(縦譜、近刊)
   pf solo版: 全音楽譜 「三木稔ピアノ曲集」


《夏の叙事詩》 (1958、Op.5)
1)田上り(さのぼり)  2)盂蘭盆  3)七夕  4)サッセイ
楽器編成:〔原曲pf solo〕、尺八、二十絃筝3面、十七絃用編曲あり
演奏時間:13' (3'00"+2'40"+3'55"+3'00")
出版:pf solo版:全音楽譜「三木稔ピアノ曲集」


古代舞曲によるパラフレーズ (1966, Op.20)
1)前奏曲 2)相聞 3)田舞 4)誄歌(るいか) 5)かがい
(「かがい」は漢字で女偏に曜のつくりを組み合わせる)
楽器編成:sop vocalise, fue, 2 shaku, shami, biwa, 2 koto, b-koto, 2 perc
演奏時間:28' (8'+5'+2'45"+4'30"+6'30)
CD:ディスコグラフィー参照
注:日本の樂界のみならず、エルネスト・アンセルメのような国際的な音楽家たちからも注目を受け、日本音楽集団の古典となった初期の代表作。Sop. vocaliseが入るが、言葉がなく一つの日本の楽器として扱うのでこのリストにいれた。


四群のための形象 (1967、Op.22)
1)文様(あや) 2)居機(いき) 3曲(くせ) 4)擣(とう)
楽器編成:文様=2 koto+b-koto, 居機=2 fue+2 shaku, 曲=2 shami+biwa,
梼=2 perc
演奏時間:22' (各5'30")
出版:全音楽譜
LP:1970年、日本コロムビア


筝譚詩集第一集《冬》 (1969、Op.26)
1)小さな序曲、2)あこがれ、3)冬の夜、4)人形の子守歌、5)やがて春が
十三絃筝ソロ
演奏時間:16' (3'+2'30"+4'30"+3'30"+3'30")
出版:全音楽譜
LP:1970年、日本コロムビア、(CD:演奏・発売先不明)


天如 (1969、Op.29)
二十絃筝ソロ
演奏時間:16'
出版:全音楽譜
CD:ディスコグラフィー参照
注:二十絃筝制作後、初ソロ作品として野坂惠子リサイタルで初演


孤響 (1970、Op.31)
長管尺八ソロ
演奏時間:12'
出版:全音楽譜
LP:1970年、日本コロムビア


凸 - 三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲 (1970、Op.32)
[第1部、第2部]
楽器編成:fue, 2 shaku, 2 shami, biwa, 13-koto, 20-koto, b-koto, J-drum
演奏時間:23'
CD:ディスコグラフィー参照
注:日本コロンビアが《ソネット》《くるだんど》《古代舞曲によるパラフレーズ》
  《四群のための形象》《はばたきの歌》《筝譚詩集》《序の曲》《天如》に併せ、
  《孤響》とこの《凸》を新たに委嘱して録音、1970年4枚組LPアルバム
  『日本音楽集団による三木稔の音楽』を制作して文化庁芸術祭大賞を受賞


佐保の曲 (1971、Op.34-1)
二十絃筝ソロ
演奏時間:9'
出版:全音楽譜
CD:ディスコグラフィー参照


竜田の曲 (1971、Op.34-2)
二十一絃筝ソロ
演奏時間:9'
出版:全音楽譜
CD:ディスコグラフィー参照
注:20絃が21絃になるきっかけとなった激しい作品


雅びのうた (1971、Op.36-1)
楽器編成:shaku, b-koto
演奏時間:6'
出版:全音楽譜
LP:1975年、日本コロムビア


鄙ぶりの踊り (1971、Op.36-2)
楽器編成:shaku, b-koto
演奏時間:9'


わらべ歌によせて (1972)
十三絃筝ソロ
演奏時間:4'
LP:1972年、日本コロムビア


パーティシペイション I, II, III - 邦楽器合奏教本 (1972)
楽器編成:日本楽器の二重奏(打楽器を加えると三重奏)
注:どの楽器でも参加できるよう工夫されている
演奏時間:各3'


ね・とり - 開幕のためのセレモニー (1973、Op.38)
楽器編成:nohkan, 2 shaku, 2 shami, 2 biwa, 21-koto, 2 13-koto, b-koto,
2 perc
演奏時間:10'-15'


ダンス・コンセルタント第1番 -《四季》(1973、Op.40)
1)踊る春 2)水巡る 3)秋そして 4)風の花 5)エピローグ
楽器編成・fue 2 shaku, shami, biwa, 2 13-koto, b-koto, 2 perc
演奏時間:20'-25' (4'30"+2'45"+3'15"+5'10"+3'35")
出版:家庭音楽会(縦譜を近刊)
CD:ディスコグラフィー参照
注:三木邦楽器合奏作品で最も愛奏されており、各メディアでの使用も多い


夕影の詩(うた) (1973、Op.41)
楽器編成:shaku, 13-koto, shami
演奏時間:7'
出版:全音楽譜
LP:1977年、カメラ―タ・レコード最初のLPに収録


パーティシペイション IV, V, VI - 邦楽器合奏教本 (1973)
楽器編成:日本楽器の二重奏(打楽器を加えると三重奏)
注:どの楽器でも参加できるよう工夫されている
演奏時間:各3'


筝双重 (1973、Op.42)
[第一章、第二章、第三章]
楽器編成:2 13-koto
演奏時間:11' (4'30"+2'50"+3'30")
出版:全音楽譜
CD:ディスコグラフィー参照


孤影 (1974)
楽器編成:shaku solo, 13-koto, tsuzumi
演奏時間:21'


奔手 (1974、Op.44)
三味線(細棹)ソロ
演奏時間:9'
出版:TA フォト&サウンドオフイス
CD:ディスコグラフィー参照


文様(あや)II (1974, Op.45)
楽器編成:2 13-koto, b-koto
演奏時間:7'
CD:ディスコグラフィー参照


松の曲 (1974、Op.47)
詩:源実朝
女声合唱を邦楽器合奏
楽器編成:shaku, shami, 21-kto solo, 2 13-koto, b-koto
演奏時間:16'


“わ” (1976、Op.53)
楽器編成:shaku, shami, bwa, 21-koto, b-koto, perc,
演奏時間:15'
出版:日本作曲家協議会
CD:ディスコグラフィー参照
注:「日本音楽集団のソリストたち」アメリカツアーのために作曲、作曲者が打楽器を担当、カーネギーホールでデビュー!


筝譚詩集第二集《春》(1976, Op.56)
1)芽生え2)やよい3)ひばり4)里曲5)華やぎ
二十一絃筝ソロ
演奏時間:18' (3'10"+3'00"+2'40"+3'00"+5'40")
出版:人民音楽出版社、北京
CD:ディスコグラフィー参照
注:1978年《華やぎへの序》を追加、演奏時間:1'30~4'00".
  《芽生え》は後、映画「愛のコリーダ」のテーマの一つとなる


巨火(ほて) (1976, Op.57)
[第一部、第二部、第三部]
楽器編成:2 fue, 3-6s haku, kokyu, 2 shami, 2 biwa, 2 21-koto, 2 13-koto,
2 b-koto, 4 perc
演奏時間:30' (第一部+第二部 = 20',第三部 =10')
CD:ディスコグラフィー参照
注:「かぐら1976」で《ね・とり》《うらかぐら「星界の報告」》と同時に初演以来、大編成の日本音楽集団のコンサートのとりの作品として内外で無数に上演


ダンス・コンセルタント第2番《鳴門秘帖》(1977、Op.59-1)
1)プロローグ  2)千絵の曲抄  3)プロムナードA  4)おかしな悪人たち   5)プロムナードB  6)おつなラプソディー抄  7)山千禽(ちどり)抄  8)月夜の剣士
楽器編成:fue, 2 shaku, kokyu, 2 shami, biwa, 13-koto, 21-koto, b-koto,
2 perc
演奏時間:15' (2'00"+40"+1'30"+50"+2'30"+2'10"+4'00")
注:1977年のNHK一年連続テレビドラマ《鳴門秘帖》の劇伴より演奏会用に再編
LP:1977年、東芝レコード「鳴門秘帖物語」


流琵 (1977, Op.60)
琵琶ソロ
演奏時間:7'


筝《初音集》(1978) 2003年《筝ピース・フォー・ピース》の「初音編」に吸収
1)ことの葉  2)幼い祈り  3)なごり  4)誕生日の贈りもの  5)つぎなあに 6)つかまえた  7)うた?  8)うた?  9)お手玉   10)ね・うし・とら・う
11)屋根の上の鳥たち  12)水辺の曙  13)雨の湖のヨットとかもめたち
十三絃筝ソロ、初心者用
演奏時間:各約3'以内
出版:家庭音楽会(残りの曲を書き足して《筝ピース・フォー・ピース》として
   縦譜にて出版)


東から (1979、Op.67)
注:第2部は《五段の調べ》として独立して演奏できる
二十一絃筝ソロ
演奏時間:13'
出版:人民音楽出版社、北京
CD:ディスコグラフィー参照
注:カメラ―タ・トウキョウは4枚組レコードアルバム「野坂惠子・三木稔/二十絃筝
の世界」に収録するため、《破の曲》《春琴抄序曲と春鴬囀》《天如》《佐保の曲》
《竜田の曲》《白燿》《ひなぶり》《筝譚詩集第2集》《まぼろしの米》に併せ、この《東から》を委嘱、昭和54年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞


紫の譜 (1979、Op.69)
最終部分に弾き歌いがある地歌三味線ソロ
詩:古今集より
演奏時間:12'


ダンス・コンセルタント第3番《八郎物語》(1980、Op.70)
1)序曲  2)歌と笛  3)遊戯  4)さすらい  5)斗い
詩(第2章と第4章):若林一郎
声楽部分:いかなる声種でもいいし、器楽のみでもいい
楽器編成:fue, shaku, shami, biwa, 21-koto, b-koto, perc,
演奏時間:15'00" (2'50"+3'15"+2'00"+2'15"+4'00")
LP:1983年、カメラ―タ・トウキョウ
注:当初は影絵劇の音楽として作曲。次の構成で演奏時間:50'
[序曲、八郎と子どもたち、洪水、冬の訪れ、イワナとり、イワナを喰って竜になる、竜になった八郎―悲しみー昇天、ひとりぼっちの八郎、たつこ姫の笛、たつこ節、南宗坊の出現、竜と竜の斗いー八郎敗れる、霧で南宗坊墜落、南宋坊の怒り、さすらい、津波と斗う、終曲]


小組曲 (1980、Op.63)
1)星の祭り 2)月の出  3)なぎさと太陽
楽器編成:fue, shaku, kokyu, biwa, shami, 2 13-koto, b-koto, perc
演奏時間:13'30" (4'30"+4'30"+4'00")


田舞のロンド (1980、Op.20-3-2)
楽器編成:fue, 3 shami, 8 perc
演奏時間:7'


阿波の狸囃子 (1980、Op.109-1)
1)浮拍子 2)ばかし打ち 3)狸ぶし
(1982に 4)もちつき太鼓、83年に 5)あばれ狸 を追加)
詩(たぬき節):富士正晴
声楽部分:声種問わず
楽器編成:fue, shami,
Japanese percussion (Oo-danuko, Mame-danuko,Mokugyo)
演奏時間:7' (各3'00", 2'00", 2'10", 3'00", 2'20"以上)
注:その年より始まった「阿波の狸フェスティバル」に寄進


秋の曲 (1980、Op.74)
1)序奏 2)オータム・ファンタジー
楽器編成:shaku, 21-koko
Autumn Fantasy
楽器編成:尺八の代わりにfl or vn、筝の代わりに pf or hp
演奏時間:14'30"(5'00"+8'30")
出版:音楽の友社
    後、NORSK MUSIKFORLAG A/S (fl, pf version)
CD:ディスコグラフィー参照
注:尺八・二十絃筝のデュエットのみならず他の楽器の組み合わせでも国際的に普及


ンチェルト・レクイエム ― 筝協奏曲第3番 (1981、Op.76-1)
楽器編成:21-koto solo, 2 fue, 6 shaku, kokyu, biwa, f-shami, 2 21-koto,
2 b-koto, 4 perc
演奏時間:20'00"~23'00"(カデンツァ含み)
CD:ディスコグラフィー参照
注:昭和時代の戦争犠牲者へのレクイエムとして、また、「死して大地に還る」という東洋思想からヒントを得た、自然の石が刻むシアターピース的演奏に,例えば譚盾のような国際的な音楽家たちが共感を寄せている。アメリカの有名なレコード誌「ファンファーレ」1991年3,4月号でスコット・ウイ―ラーは「たとえ東の風が吹こうと西の風であろうと、ここに現れた結果は完全に統合された見事なものだ。これは偉大な知性と精神力を備えた音楽である。最高度の推薦をする。この作曲家の作品をもっと聞こうではないか」(訳:藤木敏雄)と書いている


いわき踊り (1981)
詞:いわき市歌詞制定委員会
楽器編成:shami, shaku, hayashi
演奏時間:5'の原型を繰り返す
注:毎年8月3日にいわき市の街頭を縫って踊られ「東北5大祭り」とまで言われる


ソネットII, III, IV, V (1982、Op.12-2~5)
II) 七夕の曲  III) 山千禽  IV) 無題  V) 金閣譜
楽器編成:II) shaku duet III) shaku solo IV) shaku trio V) shaku solo
演奏時間:5', 3', 5', 6'
出版:誠和音芸(縦譜)
CD:ディスコグラフィー参照


筝《初音集》(つづき) (1982) 2003年《筝ピース・フォー・ピース》の初音編
              に吸収
14)悲しいけれど―原爆症に人たちに   15)平調子をつくろう   16)初音?
17)初音?
十三絃筝ソロ、初心者用
演奏時間:各3'
出版:家庭音楽会(残りの曲を書き足して《筝ピース・フォー・ピース》として
   縦譜にて出版)


筝《初音集》二十一絃筝用 (1982)
1)二つの階段で  2)色直し  3)ドローン  4)うた(二十絃筝用)
二十一絃筝ソロ、初心者用
演奏時間:各3'
出版:家庭音楽会


初調べ (1982)
楽器編成:邦楽器初心者全てが自由にパートを選択できる
3 middle to high parts, low part, perc A & B
演奏時間:3'


三味線奇重奏 (1982、Op.80-1)
楽器編成:2 shami
演奏時間:2'
【注】合唱劇《峠の向かうに何があるか》の劇中音楽として作曲(「三木オペラ
   への招待」参照)


カシオペヤ21 (1982、Op.82)
楽器編成:5 parts of 21-koto
演奏時間:15'
出版:人民音楽出版社、北京


JAPAN 120 (1982)
楽器編成:fue, 2 shaku, shami, biwa, 2 21-koto, b-koto, 2 perc
演奏時間:1'10"


かいわれの詩(うた) (1983、Op.86)
楽器編成:2 21-koto
演奏時間:6'


筝譚詩集第三集《夏》 (1983、Op.87)
1)露一つ  2)南へ  3)サヌ―ルの舞姫  4)白い風の下で  5)雨ざんざん
二十一絃筝ソロ
演奏時間:18' (3'30"+2'30"+3'15"+2'30"+4'30")
出版:人民音楽出版社、北京
CD:ディスコグラフィー参照


松の協奏曲 ― 筝協奏曲第4番 (1984、Op.91)
楽器編成:21-koto solo, (shaku, shami, 2 13-koto, b-koto)×times
演奏時間:20'
出版:人民音楽出版社、北京
注:地球環境を守ろうという希求から生れたが、作品の楽想のポピュラリティーから
   西洋オケとの協奏版を望まれて企画中


ラプソディー (1984、Op.91-2)
注:松の協奏曲 - 筝協奏曲第4番の筝ソロパートより
二十一絃筝ソロ
演奏時間:15'
出版:人民音楽出版社、北京
CD:ディスコグラフィー参照


ダンス・コンセルタント第4番《北の詩(うた)》(1984、Op.79-2)
1)夜明け   2)ユリの踊り  3)虫たちの踊り  4)精霊の舞   5)おどけ  6)大地に舞う
楽器編成:fue, 2 shaku, kokyu, shami, biwa, 21-koto, b-koto, 2perc
演奏時間:23' (4'10"+3'00"+1'45"+3'20"+1'40"+8'30")
注:北海道の天地に憧れ、その開拓時代の精神を模して西洋弦楽器を含めて作曲された原曲を受け継ぎ、邦楽器にしては西洋に近い雰囲気を持つ


瑠璃秘曲 (1985、Op.92-3)
注:オペラ《じょうるり》より
尺八ソロ
演奏時間:10'
CD:ディスコグラフィー参照


筝譚詩集第4集《秋》 (1990、Op.110)
1)西風の便り  2)湖の塔  3)渡る鳥  4)案山子孝  5)月光と旅路
二十一絃筝ソロ
演奏時間:21' (5'40"+3'50"+2'10"+3'40"+4'40")
出版:人民音楽出版社、北京
CD:ディスコグラフィー参照


義経太鼓 (1991、Op.109-2)
楽器編成:ほら貝、びんざさら・妙八、締太鼓(高・低)、大太鼓、ウチワ太鼓
演奏時間:4' 以上


金長太鼓 (1991, Op.109-3)
楽器編成:尺八・篠笛、鉦、木魚(高・低)、豆狸鼓(または締太鼓)、
      大狸鼓(または大太鼓)
演奏時間:4'以上


ロータス・ポエム (1994、Op.121)
楽器編成:shakuhachi solo,
  Japanese instruments (fue, 2 shaku, shami, biwa, 2 21-koto, b-koto,
             2 perc)
演奏時間:17'
注:アイオワ大学と日本音楽集団の共同委嘱、2002年尺八と通常オーケストラ
の《ロータス・コンチェルト》版を作る


絃(いと)の春秋 (1995、Op.122)
楽器編成:13-koto, shami
演奏時間:11'


瀬戸内夜曲 (2001、Op.134)
1)古の港にて  2)金の波/銀の波  3)潮のまにまに
楽器編成:2 parts of shakuhachi, 2 parts of 13-string koto, bass koto
  《金の波》はpipa solo付き、尺八パートが《銀の波》と異なる
演奏時間:17'(5'30"+5'30"+5'20")
出版:家庭音楽会


筝合奏組曲《ホタルの歌》(2003, Op.137)
1)光の吹雪 2)卵は生きている 3)明滅のトッカータ 4)命まぶしく
楽器編成:2 parts of 13-koto, bass-koto
演奏時間:14'(2'55"+2'10"+3'40"+5')


筝ピース・フォー・ピース(2003, op.137) - 初心者から中級奏者のための51曲の13絃筝小曲集

内容詳細(☆印は初音篇、★印は熟練篇/曲名/楽器編成/特に練習になる奏法)

平調子
☆初音I        筝       拇指で弾く  
☆初音II        筝       掻き手〈一と二のシャン〉を加える
☆初音III       筝       弱押し
☆初音IV       筝       強押し
☆初音V        筝       コーロリン、拇指・人差指連続
☆つるつるてん    筝       すくい爪
☆おもいで      筝       シャンに慣れる 
☆むらさき      筝       弱押し、押し放し、向指(2,3指)、掻き手  
☆あかね       筝+先生筝    弱押し、小グリッサンド
☆ことの葉      筝       変拍子、後押し、合わせ爪(シャン)他
☆悲しい時に     筝       16分音符+付点8分音符のリズム、掻き爪
☆平調子をつくろう  筝       絃名遊び、 掻き爪
☆ね・うし・とら・う 筝       スタッカート、すくい爪(ツルツルテン)、笛音(harmonics)

平調子の系(一をオクターブ下げる)
☆スキッピング    筝+歌     シャテシャテ、カーラリン、強いすくい爪
☆回り灯籠      筝       シャシャテン、左手のピチカート、両手の練習

雲井調子
☆カノン       筝+先生筝   左右交互のピチカート、サーラリン
★じょうるり琴歌   筝+歌(または尺八)  感性的に熟練者向き

片(半)雲井調子
☆幼い祈り      筝     装飾音とユリいろ、アルペジオ

片(半)雲井調子の系(一をオクターブ下げる)
☆人形まわし     筝      押し合せ(リャン)、消し爪
★なごり       筝     3の指の練習、押し合せ(リャン)、ツキいろ、

ヒキいろなど、押し響き、熟練者用
★筝・里曲      筝      熟練の感性で、コンサート用

樂調子=乃木調子
☆次なあに      筝      左手のピチカートの練習、グリッサンド、爪で竜頭を打つ効果

第二樂調子
☆お不動さま     筝       シャンテン、ヒキいろ、合わせ爪
☆お手玉       筝+十七絃  左右のピチカートの反復練習
☆屋根の上の鳥たち  筝 

各指を平等に使う練習、合わせ爪,、1と3のグリッサンド、左手のグリッサンド
☆いろんなオト    筝+筝    

すくい爪ルン)、掻き手(シャン)、押し合せ(リャン)、割り爪〈シャシャテン〉、拘け爪(カラカラテン、トンカラリン)、掻き爪〈シャテシャテシャテシャテシャンテンテン〉、散らし爪(シュウ)、摺り爪(ズーズー)、打ち爪、裏連(サーラリン)、流し爪(カーラリン)

第二樂調子の系
☆つかまえた     筝+十七絃  

テンポののりの練習、スタッカート、左右のグリッサンド、押し放し+後押し
☆さわやか音頭    筝+尺八+十七絃  掻き爪
☆カニのじゃんけん  筝+十七絃  左手で2音をつまむようなピッチカート、トレモロ、グリッサンド

第二樂調子の系(一をオクターブ下げる)
☆フライング     筝+歌    押し響き、スタッカート、ハーモニックス

曙調子
☆水辺の曙      筝+筝    一つひとつ深いタッチで、押し放し

中空調子
★筝・案山子孝    筝      熟練の感性で、コンサート用,。おおらかで、コミックな味を

琉球旋法
★雨の湖のヨットとかもめたち  筝+筝  押し響き、左手のピチカートを和音で、
☆ピッチカート・ムードI     筝      両手のピッチカート
★ピッチカート・ムードII    筝      ピッチカートと押し手

陰旋(特別)音階
★静の子守歌     筝+歌(+鼓)  悲痛な子守歌に寄せて、弾き歌いの醍醐味を

律旋(特別)音階
☆八郎のうた     筝+十七絃(+歌)   ピッチカート、合わせ爪

陽旋(特別)音階
☆さのぼり行進    筝               オクターブの合わせ爪、押し手
★戯れ歌       筝+尺八+十七絃+歌   まさに戯れ歌の味を

六音音階
★さすらいの歌    筝+尺八+十七絃(+歌) 三連音の中の押し響き、押し放し

七音音階
☆めだかのマーチ   筝+十七絃+歌     トレモロ、跳ねるリズム
☆こぐまのこもりうた 筝+十七絃+歌     押し放し、3本の絃を同時に鳴らす
★風のデュエット   筝+十七絃        8分音符のメロディーを粒を揃えて
☆昔話のはじまり   筝+十七絃+歌    16分音符+付点8分音符のリズム、押し響き

七音音階の系
★水色の折鶴     筝+歌     掻き爪と、同じ5度の和絃を左手で、押し響き、押し放し
★夜のひろば     筝+歌     メロディーの合い間のピッチカート音型、ハーモニックス
★なかよしトレーニング 筝+尺八+歌  

両手和音を交互に、いきいきとした伴奏、fp でトレモロしながら押し上げる
★筝・白い風の下で  筝       熟練の感性で、コンサート用

◎民話のソナチネ(次の3曲がそれぞれ第1、第2、第3楽章となる)
★筝・チョンマの曲  筝       熟練の感性で、コンサート用
★筝・チョンマの夢  筝       熟練の感性で、コンサート用
★筝・チョンマの心意気 筝      熟練の感性で、コンサート用

演奏時間:各1〜3分(合計約1時間50分)

注:1970年代に《筝 初音集》として筝の初心者用の24曲ほどが書きあがっていたが、大日本家庭音楽会出版部から縦譜で弾ける三木稔13絃箏作品が連続して出版される機会に、中級の愛好家たちにも、「バイエルからソナチネ」といった曲集が必要と考えて、既成の自作のメロディアスなパッセージをソースにこの曲集を完成。近い将来、西洋音楽を学んだ人たち用に5線譜版をまとめて出版予定。(一部、大日本家庭音楽会出版部から出版されている)

三味線協奏曲 三味線と邦楽器合奏(2008, Op.142)
楽器編成:solo shamisen, fue, sho, 2 shaku, biwa, 2 21-koto, b-koto, 2 perc
演奏時間:14' (with 2’ free cadenza)
出版:三木音楽舎


希麗 尺八と新筝のための(2008, Op.143) 
楽器編成:shaku, 21-koto
演奏時間:7’40”
委嘱:萩原一功
出版:三木音楽舎


花凛(2010, op.147) - 13絃筝ソロのための Karin
楽器編成: 13-string koto
演奏時間: 8‘30“
出版:三木音楽舎(ただし2010年11月1日、委嘱者:榎戸二幸リサイタルでの初演後)


箏のロマンス(2010, Op.148)- 箏・三絃・尺八・小鼓のための
1)朝の歩み 2)昼の象(かたち) 3)夕の訪れ 4)夜の宴(うたげ)
楽器編成:13-string koto solo, 13-string koto I II, shamisen, 2 shakuhachi, Ko-tsuzumi
演奏時間:1)2分 2)4分 3)4分 4)5分 計約16分
出版:三木音楽舎予定



三木 稔