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三木稔作品リスト【アジア楽器作品】

  • 邦楽器がアジアの民族楽器(及び西洋楽器の両方)と共演する作品(オペラを除く)を年代順に掲載してあります
  • アジアの民族楽器への作品は、ソロから、邦楽器及び西洋楽器と共演するものも(オペラを除く)含めこのリストに掲載されています


彩紅序曲 (1983、Op.85)
楽器編成:
日本楽器群:fue, 4 shaku, kokyu, 2 biwa, 2 shami, 2 21-koto,
2 b-Koto, 2 perc
中国楽器群:2 diz, 3 sheng, guanz, 2 suena, 2 lieu chin,4 piba,
2 sanxian, 3 perc, 4 gauhu, 8 arhu, 4 gjunhu, 3 daguhu, 2 dihu
注:日本楽器群+中国楽器群+韓国楽器群ヴァージョン(2002年)あり
演奏時間:8'40" (日中韓ヴァージョン10')
注:二国間民族楽団同士が共演する史上初の作品


伽耶琴段調 (1985、Op.95)
楽器編成:kayagum, chang
演奏時間:12'


SOUL 日韓民族楽器オーケストラのために (1989、Op.106-1)
楽器編成:
日本楽器群:2 fue, 3 shaku, 2 biwa, kokyu, 2 13-koto, 2 b-koto, 2 perc
韓国楽器群:sogum, 3 taegum, 3 piri×times, 3 komungo, 2 haegum×times,
        2 kayagum×times, so-ajeng×times, ta-ajeng×times, 2 perc)
演奏時間:23'
注:1999年、日中韓の民族楽器オーケストラ「オーケストラ・アジア」のために《SOUL99》ヴァージョンを作曲、翌年《SOUL2000》として演奏


Folk Symphony 《伝々囀》(1994、Op.120)
楽器編成:"Orchestra Asia"[dizi, 2 fue, 4 shaku, 2 taegun, 2 sho, 2 sheng
suena, 4 piri, lieuchin, pipa, biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum,
     3 21-koto, 3 b-koto,5 perc, 4 haequm, 4 gaohu, 6 erhu, 2 gjunhu,
4 ajeng, 2 dagehu, didagehu]
演奏時間:17'
CD:ディスコグラフィー参照
注:前年オーケストラ・アジアを結成し、最初のレパートリーを日中韓3国の作曲家たちが、それぞれの民謡・民族音楽を使って作曲することを決めた。単なるアレンジには堕さない日本を象徴する作品のつもりで書き上げた


夢・楼蘭 (1996、Op.127)
楽器編成:"Orchestra Asia" [dizi, 2 fue, 4 shaku, 2 taegum, 2 sho,,2 sheng,
suena,4 piri, liuchin, pipa, biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum,
     3 21-koto, 3 b-koto, 5 perc, 4 gaofu, 6 erfu, 4 haegum, 2 gjunfu,
4 ajeng, 2 dagefu, didagefu]
演奏時間:演奏時間13'
CD:ディスコグラフィー参照
注:第二期に入ったオーケストラ・アジアにアジアの新しいアイデンティティを持ったレパートリーを提案、その第一着手


琵琶協奏曲 - オーケストラアジア・ヴァージョン (1997、Op.128-1)
[第1楽章、第2楽章 琵琶譚詩、第3楽章]
楽器編成:pipa solo
  "Orchestra Asia" [dizi, fue, 4 shaku, 2 taegum, 2 sho, 2 sheng, suena, 4 piri,  
   liuchin,,biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum, 3 21-koto, 3 b-koto, 5 perc,
4 gaofu, 6 erfu, 4 haegum, 2 gjunfu, 4 ajeng, 2 dagefu, didagefu]
演奏時間:29'~32'(14'+9'+8'30"with cadenza)
CD:ディスコグラフィー参照
注:長野オリンピック芸術プログラムの求めに応じ、中国の詩《琵琶行》を題材に、日本の作曲家・中国のソリスト・韓国の指揮者、そしてオーケストラアジア最初のソロ・コンチェルトというテーマをもって作曲


琵琶協奏曲 - 通常オーケストラ・ヴァージョン (1997、Op.128-2)
[第1楽章、第2楽章 琵琶譚詩、第3楽章]
楽器編成:pipa solo, orchestra (2.2.2.2, 2.2.2, 3 perc-str)
演奏時間:29'~32'(14'+9'+8'30"with cadenza)
CD: カメラ―タ・トウキョウで制作、近刊
注:作曲当初から、伝統アジアを代表する楽器の協奏曲として、より普遍的な演奏形態が必要と考え、並行して両オケ部分の樂案を練ったお蔭で、中国琵琶の母国で「数ある琵琶協奏曲の最高峰」の評が定着


江上流韻 (1997、Op.128-3)
[Part1、Part2]
注:《琵琶協奏曲》第1楽章と第3楽章の琵琶(pipa)ソロパートより構成
演奏時間:15'(9'+6')
CD:ディスコグラフィー参照


琵琶譚詩 (1997, Op.128-4)
注1:《琵琶協奏曲》第2楽章の琵琶(pipa)ソロパート
演奏時間:7'
CD:ディスコグラフィー参照
注2:fl(shaku), vc とpipaのトリオ・ヴァージョンもある(Op.128-5)


暖流I (1998, Op.129-1)
伽耶琴ソロ
演奏時間:7'


時の彩りI (1998、Op.130-1)
琵琶(pipa) ソロ
演奏時間:4'
CD:ディスコグラフィー参照


琵琶組曲《源氏物語》 (2000、Op.131-2) 主として楊静が編曲
1)物語の人々  2)面影はただ一人  3)六条の霊  4)孤独の源氏琵琶(pipa)ソロ
演奏時間:16'(3'45"+4'05"+4'+4')


トリオ・コンチェルト《源氏物語》(2000、Op.131-3)
1)プロローグ〜清涼殿にて2)藤壺3)六条御息所4)間奏曲5)頭中将6)紫を待つ源氏「面影はただ一人」 7)秋の宴と弘微殿 8)紫と葵9)葵の死と六条10)弘微殿と朱雀11)琵琶間奏曲〜明石12)エピローグ〜永遠に
楽器編成:solo shakuhachi, solo pipa, solo 21-string koto,
邦楽器群:fue, hichiriki, 2 shakuhachi, shamisen(thin-neck type), shamisen
(thick-neck), biwa, 2 21-string koto, base koto, 2 percussion players)
演奏時間:44' (2'43"+2'17"+4'57"+1'33"+2'40"+2'40"+3'13"+4'22"+4'55"+4'25"
+8'12")


大地の記憶 (2000、Op.132)
注:構想中の《地球交響曲》の第1楽章
楽器編成:solo shakuhachi, solo morinxaur(matouchin), solo pipa,
      solo 21-koto, soli Bali-gamelan percussion (trompong, 2 gangsa
pomade as polos, kendang) with solo gangsa pomade as sangsi
orchestra (3.3.3.3-4.4.4-5, perc, strings)
演奏時間:25'
注:81年《急の曲》世界初演直後にクルト・マズアより次作の委嘱を受け、84年ゲヴァントハウスでの再演の折、2000年まで待って頂くのを前提として"Symphony for the Earth"としての構想を伝えた。時はあっという間に過ぎ、《源氏物語》作曲中の98年、マズア氏より電話で催促を受け、とりあえず第1楽章のみの完成を約束し、読売日本交響楽団委嘱で《源氏物語》初演後完成し11月世界初演


東の弧 (2001、Op.135)
1)水田幻想 2)琵琶夜曲 3)渚の踊り4)艶歌 5)古の戦い
楽器編成:pipa, violin, cello, marimba-percussion
演奏時間:29'(6'40"+5'30"+2'20"+6'30"+7'50")
CD: カメラ―タ・トウキョウが制作、近刊
注:『楊静と結アンサンブル』というユニークな演奏形態のメインレパートリーのために作曲。世界中の126団体が競った第4回大阪室内楽フェスタで、その演奏は、エンターテインメントの視点で審査した120人のアマチュア審査員の投票により「フォルクロア特別賞」を受賞


平安音楽絵巻 (2002) 四重奏版=Op.131-4、三重奏版=Op.131-5
1)イントロダクション-闇と霊 2)禁断の恋 3)時の巡り 4)友と戯れる
5)面影はただ一人 6)琵琶間奏曲 - 海辺の歓び
楽器編成:四重奏版 = pipa, violin, cello, piano
三重奏版 = pipa, shak, koto
演奏時間:21' (4'40"+2'30"+1'45"+2'15"+3'05"+7'35")
CD: カメラ―タ・トウキョウが制作、近刊
注:オペラ《源氏物語》の音楽要素より構成


Origin (2002、Op.136)
[第1部、第2部、第3部]
楽器編成:shaku, erfu (or matouchin), pipa, 21-koto (or guzhen),
da-sanxian (or f shami or b koto)
演奏時間:16'20"(5'10"+2'20"+8'50")
注:アジアのトップクラスの民族楽器ソリストによる「アジア アンサンブル」を主宰して創立し、その最初のレパートリーとして作曲した五重奏曲。その編成の特異性から、ソリストの都合にあわせオルタナティヴな楽器選択が可能。また、スコアに書かれたものを骨格とし、自由な即興性を発揮できるよう考慮されている


琵琶秘曲《愛怨》(2003,op.139-2)
楽器編成:中国琵琶(pipa)ソロ、オペラでは、後半はpicc, stringsを伴って協奏曲として演奏される。
単独の小協奏曲として扱うときは、ソロが始まる前のpicc, stringsの導入部分から演奏する。
演奏時間:7‘(小協奏曲の場合8’)
注:オペラ《愛怨》第三幕の劇的カタルシスを呼び込む秘曲伝授の舞台上で、主役柳玲に代わって弾かれる琵琶ソロ。オペラ作曲で台本待つ間に先行して作曲された。オペラでは、作曲者によって、この伝授シーンを盗み見た孟権の独白が、ちょうど中間の4小節に挿入され、運命を変える大きなファクターが用意された。


時の彩りII, III, IV(2003〜2004、op.130-2.3.4)
II 風の間奏曲 (2004、オペラ《源氏物語》第二幕《琵琶間奏曲》を琵琶ソロに編曲)
III 優雅に行こう (2003、オペラ《愛怨》の琵琶秘曲作曲中の断片から単独のソロ曲に)
IV 出会い (2003、オペラ《愛怨》第二幕、同名の二重奏より琵琶ソロに)
楽器編成: 中国琵琶(Pipa)ソロ、笛 (またはpiccolo)との二重奏版あり
演奏時間:3‘+3’+3‘、それぞれ単独に演奏される
注: III、IVは、オペラ《愛怨》の台本を待つ間に先行して作曲。




三木 稔