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三木稔作品リスト【1990年以降(=平成)】

三木稔作品リスト【1953年〜75年(昭和50年)】
三木稔作品リスト【1975年〜89年(昭和の終わり)】

をクリックすると、「三木オペラ作品への招待」「三木作品ジャンル別詳報」にある該当作品の、より詳しいデータ―が見られます



北京梼歌 (1990、Op.107)
楽器編成:string orchestra
演奏時間:14'
出版:全音楽譜
注:89年、天安門事件に遭遇し、その犠牲者に捧げて作曲、事件1周年に香港のラジオが本土に向って放送


序曲《日本》 (1990、Op.108)
楽器編成:orshestra (3-3-3-3, 4-3-3-1, 4 perc, hp, str)
演奏時間:6'
出版:全音楽譜
注:国際科学技術財団が毎年国立劇場で行う「日本国際賞」贈呈式で演奏のため委嘱作曲


上山かかし囃子 (1990、Op.109-2)
1)かかし登場囃子 2)かかしらべ 3)カラコロンバ 4)こと囃子 5)ブガロ太鼓(注:2000年にマリンダンダン)6)中国風カオレン樂
楽器編成:fue, 21-koto, Mar, perc×times
演奏時間:20'


祝い歌 (1990)
手打ちを伴う歌
詞:ふじたあさや
演奏時間:1'


筝譚詩集第4集《秋》 (1990、Op.110)
1)西風の便り 2)湖の塔 3)渡る鳥 4)案山子孝 5)月光と旅路
二十一絃筝ソロ
演奏時間:21' (5'40"+3'50"+2'10"+3'40"+4'40")
出版:人民音楽出版社、北京(近刊)
CD:ディスコグラフィー参照


天王はんとヤマタノオロチ - 伝説による小オペラ (1990、Op111-1)
注:1992年《オロチ伝》の劇中劇となる
作・台本:ふじたあさや
声楽編成:7 singers, mix-chor, with dancers,
楽器編成:shaku, perc, pf
演奏時間:28'


ワカヒメ - グランド・オペラ全3幕 (1991、Op112)
作・台本:なかにし礼
声楽編成:sop, ten, bar, sop, bas, other 20 soloists, mixed chor
楽器編成:orchestra (3-3-3-3, 4-3-3-1, 3-4,perc, 2,hp, str), kayagum=option
演奏時間:2h24' (第1幕65'+第2幕40'+第3幕40')
CD:ディスコグラフィー参照
注:オペラ近世三部作のあと、古代連作を志向し、5世紀の吉備・大和・百済・新羅・伽耶を結んで「日本は古代から国際国家であった」ことを強調するグランド・オペラを目指した


義経太鼓 (1991、Op.109-2)
楽器編成:ほら貝、びんざさら・妙八、締太鼓(高・低)、大太鼓、ウチワ太鼓
演奏時間:4' 以上


金長太鼓 (1991, Op.109-3)
楽器編成:尺八・篠笛、鉦、木魚(高・低)、豆狸鼓(または締太鼓)、
      大狸鼓(または大太鼓)
演奏時間:4'以上


よみがえる - フォークオペラ全2幕 (1992、Op.97-2)
詩:草野心平, 台本:ふじたあさや
声楽編成:bar, sop, sop, ten, bar, bas, other 8 singers, mix-chor,
楽器編成:orchestra (1-1-1-1, 1-1-1-0, 2,perc, synthe, str)
上演時間:1h26' (41'+45')
音楽総時間:1h12'(第1幕36', 第2幕36')
注:初演は合唱・orchestraをsyntheと録音で代行、笛と打楽器は生で演奏


Z協奏曲 (1992、Op.113)
楽器編成:mar solo, perc solo, orchestra (3-3-3-3, 4-3-3-1, perc, hp, str)
演奏時間:17'~22'(including cadenza)
出版:Norsk Musikforlag, Oslo
注:《マリンバ・スピリチュアル》のデュオ版を編んで世界を駆け巡るSafri Duoを生かすため、デンマーク・ラジオの委嘱で作曲、Safri Duoとデンマーク国立ラジオシンフォニーで世界初演


オロチ伝 - フォークオペラ1幕 (1992、Op.111-2)
作・台本:ふじたあさや
声楽編成:sop, mez, mez, alt, ten, bar, bas, mix-quartet, with dancers,
楽器編成:fue-shaku, b-trbn, perc, pf
演奏時間:40'
注:《天王はんとヤマタノオロチ》を劇中劇として使用


鬼打ち猿丸 - オペラ1幕 (1992)
注:大田桜子と共作(猿丸の旋律作曲と全体監修のみ三木担当)
原作:神坂次郎、台本:大田倭子


オーケストラのための《舞》 (1992,Op.114)
楽器編成:orchestra (2-2-2-2, 4-2-3-1, 3,perc, str)
演奏時間:16'
出版:Norsk Musikforlag, Oslo
CD:ディスコグラフィー参照
注:2管編成の高度なオケを目指す委嘱者・大阪センチュリー管弦楽団の意気込みに惚れ、「最も日本的なオーケストラ作品」を想定しつつ作曲


冬の蝿 (1992、Op.115-1)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:なかにし礼
演奏時間:4'
出版:全音楽譜


馬鈴しょの花 (1992, Op.126-5)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:小黒惠子
演奏時間:5'
出版:全音楽譜


黄の鐘 (1992、Op.116)
詞:三木稔、及び万葉集より引用
声楽編成:sop, F-chor
楽器編成:2 fue(shinobue, nohkan, ryuteki), 3 sho, hichiriki, 2 shaku×
times, kokyu, 3 shami (thin, middle, thick), biwa, 2 21-koto×times,
b-koto×times, 3 perc,
演奏時間:33'
注;84年に日本音楽集団を引退した際には、邦楽器の大合奏曲の可能性は全てトライし終わったと思っていたが、8年経ち、若返った運営メンバーの情熱にほだされ、かつて以上にラジカルな作品を書こうと思った。日本は有史以来戦いと平和を繰り返してきており、そのドラマを芸能様式の変遷と併せて作曲、過去の悲惨な戦いの記憶を持たない世代への警告をも発したかった。
2002年、《黄の鐘・抄》を編曲初演。Sopの歌のほか下記のように変える。
   楽器編成:Sop,fue, 2 shaku, erfu, matouchin, shami, da-sanxian, pipa,
        21-koto I, 21-koto II, b-koto, perc
演奏時間:16'30"


冬の夜話 (1993,Op.115-2)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:なかにし礼
演奏時間:5'
出版:全音楽譜


静と義経 - グランドオペラ全3幕 (1993、Op.117)
作・台本:なかにし礼
声楽編成:sop, ten, bar, bas, mez, sop, sop, ten, ten, bas, bar, ten, bar, bar, alt,
      ten, mix-chor,
楽器編成:orchestra (3-3-3-3, 4-3-3-1, 3perc, str), 21-koto, tsuzumi
演奏時間:2h15'(第1幕38'+第2幕27'+第3幕68')
注:日本史連作オペラとして、初めて中世の題材で、しかも時代の曲がり角を激しく生きた華やかなタイトルロールたちを描き、オペラの基本たる大衆性を充分に備えた作品となった


照手と小栗 - フォークオペラ全2部 (1993、Op.118)
原作:説経節「おぐり」より  台本:ふじたあさや
声楽編成:sop, bas-bar, sop, bas, ten, sop, bar, many other singers with actors,
      dancers,
楽器編成:vn, vc, 21-koto, shaku, 2 perc, 2 hn, 2 tpt, 2 trbn
上演時間:2h23'
音楽総時間:1h43'(第1部48'+第2部56')
注:名古屋制作ながら常陸から街道に沿って熊野に至る横軸と、地獄と現世を結ぶ縦軸を持ったスケールを、芸際的に声楽・器楽・舞踊・演劇人が一緒になって創り上げる歓びを共有できる異色作


六段による交響 (1994、Op.119)
楽器編成:orchestra (3-2-2-2, 4-3-3-1, 3 perc, str)
演奏時間:17'


Folk Symphony 《伝々囀》(1994、Op.120)
楽器編成:"Orchestra Asia"[dizi, 2 fue, 4 shaku, 2 taegun, 2 sho, 2 sheng
suena, 4 piri, lieuchin, pipa, biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum,
     3 21-koto, 3 b-koto,5 perc, 4 haequm, 4 gaohu, 6 erhu, 2 gjunhu,
4 ajeng, 2 dagehu, didagehu]
演奏時間:17'
CD:ディスコグラフィー参照
注:前年オーケストラ・アジアを結成し、最初のレパートリーを日中韓3国の作曲家たちが、それぞれの民謡・民族音楽を使って作曲することを決めた。単なるアレンジには堕さない日本を象徴する作品のつもりで書き上げた


ロータス・ポエム (1994、Op.121)
楽器編成:shakuhachi solo,
  Japanese instruments (fue, 2 shaku, shami, biwa, 2 21-koto, b-koto, 2 perc)
演奏時間:17'
注:アイオワ大学と日本音楽集団の共同委嘱、2002年尺八と通常オーケストラの《ロータス・コンチェルト》版を作る


ノスタルジア (1994、Op.115-5)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:大渕桃子
演奏時間:3'
出版:全音楽譜


絃(いと)の春秋 (1995、Op.122)
楽器編成:13-koto, shami
演奏時間:11'


羽衣 - 音楽劇2幕 (1995)
注:劇中21曲の歌及び器楽部分のメロディーのみを作曲。伴奏部分作曲及び
  オーケストレーションは佐藤容子が担当
台本:西田豊子
上演時間:1h34'
音楽総時間:57' 歌部分総時間:32'
注:日ロ合作、モスクワでロシア語で初演


隅田川 - オペラ1幕 (1995、Op.123)
原作能台本:観世元雅  現代訳台本:ふじたあさや
声楽編成:sop, ten, bas, mix-chor (2,2,2,2)
楽器編成:vn,vc, cl-b.cl, 21-koto, perc
演奏時間:56'
注:《くさびら》と併せ、「組オペラ」として上演できる。日本史に沿い、日本の伝統芸能との関連を持つオペラ連作に絶対必要な15世紀の能・狂言、そして連作中唯一の室内オペラ


くさびら - オペラ1幕 (1995、Op.124)
原作狂言台本:茸
現代訳台本:ふじたあさや
声楽編成:ten, bar, mix-chor(2,2,2,2)
楽器編成:vn, vc, b.cl, 21-koto, perc
演奏時間:28'
注:《隅田川》と併せ、「組オペラ」として上演できる


旅枕 (1995、Op.115-6)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:椎橋杜子
演奏時間:3'
出版:全音楽譜


SPRING for Strings (1996、Op.125-1)
楽器編成:strings (5,5,3,3,1)
演奏時間:10'
出版:Norsk Nusikforlag、Oslo
注:94年アデレード・フェスティバルの招待作曲家として渡豪したとき《序の曲》を演奏してくれたAustralian Chamber Orchestraが新作を望んでいた。彼らの日本公演の機に5年ぶりに実現


Clarinet Spring (1996、Op.125-2)
注:"SPRING for Strings" のクラリネット・アンサンブル・ヴァージョン
Duration:10'


歌曲集《花ものがたり》 (1996、Op.126)
1)白梅2)寒椿3)藤舞4)紫陽花5)馬鈴しょの花6)さつまいもの花7)ダリア
8)アネモネ9)白蓮10)ほうせん花11)花吹雪12)無花果の花13)ほうずきの花
14)おだまきの花
詩:小黒惠子
演奏時間:47'(each 3'~6')
出版:音楽の友社
CD:ディスコグラフィー参照(《白梅》《藤舞い》《馬鈴しょの花》《ほうずきの花》《おだまきの花》)


夢・楼蘭 (1996、Op.127)
楽器編成:"Orchestra Asia" [dizi, 2 fue, 4 shaku, 2 taegum, 2 sho,,2 sheng,
suena,4 piri, liuchin, pipa, biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum,
     3 21-koto, 3 b-koto, 5 perc, 4 gaofu, 6 erfu, 4 haegum, 2 gjunfu,
4 ajeng, 2 dagefu, didagefu]
演奏時間:演奏時間13'
CD:ディスコグラフィー参照
注:第二期に入ったオーケストラ・アジアにアジアの新しいアイデンティティを持ったレパートリーを提案、その第一着手


波音に包まれて (1996、Op.115-7)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:長野梨生
演奏時間:3'
出版:全音楽譜


合唱抒情曲集 (1996)
1)あの日たち 2)波音に包まれて 3)ひろばのうた 4)かわはらの月の花
注:全ての旋律は先行の三木歌曲の旋律による
ピアノ伴奏付き、または無伴奏男声合唱組曲
詩:1.立原道造 2.長野梨生 3.秋浜悟史(宮沢賢治原作).4.草野心平
       (3の2番・3番の詩は三木那名子)
演奏時間:14'(4'30"+3'+2'20"+3'30") 詳細


琵琶協奏曲 - オーケストラアジア・ヴァージョン (1997、Op.128-1)
[第1楽章、第2楽章 琵琶譚詩、第3楽章]
楽器編成:pipa solo
  "Orchestra Asia" [dizi, fue, 4 shaku, 2 taegum, 2 sho, 2 sheng, suena, 4 piri,  
   liuchin,,biwa, 2 shami, yangqin, 4 kayagum, 3 21-koto, 3 b-koto, 5 perc,
4 gaofu, 6 erfu, 4 haegum, 2 gjunfu, 4 ajeng, 2 dagefu, didagefu]
演奏時間:29'~32'(14'+9'+8'30"with cadenza)
CD:ディスコグラフィー参照
注:長野オリンピック芸術プログラムの求めに応じ、中国の詩《琵琶行》を題材に、日本の作曲家・中国のソリスト・韓国の指揮者、そしてオーケストラアジア最初のソロ・コンチェルトというテーマをもって作曲


琵琶協奏曲 - 通常オーケストラ・ヴァージョン (1997、Op.128-2)
[第1楽章、第2楽章 琵琶譚詩、第3楽章]
楽器編成:pipa solo, orchestra (2.2.2.2, 2.2.2, 3 perc-str)
演奏時間:29'~32'(14'+9'+8'30"with cadenza)
注:作曲当初から、伝統アジアを代表する楽器の協奏曲として、より普遍的な演奏形態が必要と考え、並行して両オケ部分の樂案を練ったお蔭で、中国琵琶の母国で「数ある琵琶協奏曲の最高峰」の評が定着
コンサート評


江上流韻 (1997、Op.128-3)
[Part1、Part2]
注:《琵琶協奏曲》第1楽章と第3楽章の琵琶(pipa)ソロパートより構成
演奏時間:15'(9'+6')
CD:ディスコグラフィー参照


琵琶譚詩 (1997, Op.128-4)
注1:《琵琶協奏曲》第2楽章の琵琶(pipa)ソロパート
演奏時間:7'
CD:ディスコグラフィー参照
注2:fl(shaku), vc とpipaのトリオ・ヴァージョンもある(Op.128-5)


暖流I (1998, Op.129-1)
伽耶琴ソロ
演奏時間:7'


時の彩りI (1998、Op.130-1)
琵琶(pipa) ソロ
演奏時間:4'
CD:ディスコグラフィー参照


いつもそばに (1998、Op.115-8)
ピアノ伴奏付き歌曲
詩:西口由果里
演奏時間:3'


レクイエム99 - マリンバと邦楽器群の協奏曲 (1998、Op.76-3)
楽器編成:marimba solo, 2 fue, 6 shaku, kokyu, biwa, f-shami, 2 21-koto,
2 b-koto, 4 perc
演奏時間:20~23min(with cadenza).
注:Evelyn Glennieと日本音楽集団のアメリカ・ツアーのための新作をアメリカ側から委嘱されたが、《源氏物語》作曲中のため《コンチェルト・レクイエム》(1981)のマリンバ・ヴァージョンとして、ソロ・パートのみ新作


源氏物語 - オペラ全3幕 (1999、Op.131)
原作:紫式部
台本:コリン・グレアム
声楽編成:lyric sop, lyric sop, spinto sop, spinto Sop, lyric mezzo, coro mezzo,
contralto, ten, bar, bar, bar, bass-bar, mix-chor
楽器編成:orchestra (2.2.2.2-2,2,2-3 perc - str), pipa, qin, 21-koto
演奏時間3h (第1幕65', 第2幕63',第3幕29')
注:セントルイス・オペラ劇場25周年記念委嘱を受け、紫式部原作執筆開始1000年記念を意識しつつ、オペラ日本史連作第7作として、また日本語・英語両ヴァージョンを持った大オペラ第3作として企画、7年を要して完成。ウオールストリート・ジャーナル評のヘルディ・ウオ―ルソンは「三木の音楽は雰囲気に満ちた傑作である。西洋音楽の様式であっても、ドビッシーやブリテンがそうであったように、移ろい易いたおやかさが全体に溢れ、古代の詩情ある原典にまことに忠実に添いながら現代作品として完成させている」と書いている


Pacific Rainbow - An Orchestral Ode to Akio Morita (2000、Op.85-2)
楽器編成:orchestra (3.3.3.3-4.3.4-4--perc, mar, hp- str)
演奏時間:12'
注:《彩紅序曲》(1982)の普通オーケストラ・ヴァージョン。ただし、前半はフ
ァンファーレなどが付き別楽想によっている。ホノルル交響楽団の委嘱で,
盛田昭夫氏へのオマージュとして作曲した
コンサート評


琵琶組曲《源氏物語》 (2000、Op.131-2) 主として楊静が編曲
1)物語の人々 2)面影はただ一人 3)六条の霊 4)孤独の源氏
琵琶(pipa)ソロ
演奏時間:16'(3'45"+4'05"+4'+4')


トリオ・コンチェルト《源氏物語》(2000、Op.131-3)
1)プロローグ〜清涼殿にて2)藤壺3)六条御息所4)間奏曲5)頭中将6)紫を待つ源氏「面影はただ一人」 7)秋の宴と弘微殿 8)紫と葵9)葵の死と六条10)弘微殿と朱雀11)琵琶間奏曲〜明石12)エピローグ〜永遠に
楽器編成:solo shakuhachi, solo pipa, solo 21-string koto,
邦楽器群:fue, hichiriki, 2 shakuhachi, shamisen(thin-neck type), shamisen
(thick-neck), biwa, 2 21-string koto, base koto, 2 percussion players)
演奏時間:44' (2'43"+2'17"+4'57"+1'33"+2'40"+2'40"+3'13"+4'22"+4'55"+4'25"+8'12")


大地の記憶 (2000、Op.132)
注:構想中の《地球交響曲》の第1楽章
楽器編成:solo shakuhachi, solo morinxaur(matouchin), solo pipa,
      solo 21-koto, soli Bali-gamelan percussion (trompong, 2 gangsa
pomade as polos, kendang) with solo gangsa pomade as sangsi
orchestra (3.3.3.3-4.4.4-5, perc, strings)
演奏時間:25'
注:81年《急の曲》世界初演直後にクルト・マズアより次作の委嘱を受け、84年ゲヴァントハウスでの再演の折、2000年まで待って頂くのを前提として"Symphony for the Earth"としての構想を伝えた。時はあっという間に過ぎ、《源氏物語》作曲中の98年、マズア氏より電話で催促を受け、とりあえず第1楽章のみの完成を約束し、読売日本交響楽団委嘱で《源氏物語》初演後完成し11月世界初演


折々の挨拶歌 (2000~)《あしたまた》の楽譜と音(Quicktimeが必要です)
1)歓迎の歌2)中締の歌3)あしたまた(See You Again)
無伴奏男声合唱曲
《あしたまた》は他に混声合唱ヴァージョン、ソロ・ヴァージョンあり。
詩・詞:1),2) 三木稔 3)三木那名子(English version:三木稔)
演奏時間:25"+1'+1'05"


花ファンタジー (2001、Op.133)
楽器編成:fl, pf
演奏時間:6'30"(NからSの間リピートし、flがカデンツァ的に演奏すると約7')
出版:三木音楽舎
CD:ディスコグラフィー参照
注:日本フルート協会「第10回フルート・コンヴェンション・コンクール」記念の委嘱課題曲


瀬戸内夜曲 (2001、Op.134)
1)古の港にて 2)金の波/銀の波 3)潮のまにまに
楽器編成:2 parts of shakuhachi, 2 parts of 13-string koto, bass koto
  《金の波》はpipa solo付き、尺八パートが《銀の波》と異なる
演奏時間:17'(5'30"+5'30"+5'20")
出版:家庭音楽会(縦譜近刊)


東の弧 (2001、Op.135)
1)水田幻想 2)琵琶夜曲 3)渚の踊り4)艶歌 5)古の戦い
楽器編成:pipa, violin, cello, marimba-percussion
演奏時間:29'(6'40"+5'30"+2'20"+6'30"+7'50")
注:『楊静と結アンサンブル』というユニークな演奏形態のメインレパートリーのために作曲。世界中の126団体が競った第4回大阪室内楽フェスタで、その演奏は、エンターテインメントの視点で審査した120人のアマチュア審査員の投票により「フォルクロア特別賞」を受賞


平安音楽絵巻 (2002) 四重奏版=Op.131-4、三重奏版=Op.131-5
1)イントロダクション-闇と霊 2)禁断の恋 3)時の巡り 4)友と戯れる
5)面影はただ一人 6)琵琶間奏曲 - 海辺の歓び
楽器編成:四重奏版 = pipa, violin, cello, piano
三重奏版 = pipa, shak, koto
演奏時間:21' (4'40"+2'30"+1'45"+2'15"+3'05"+7'35")
注:オペラ《源氏物語》の音楽要素より構成


ロータス・コンチェルト (2002, Op.121-2)
楽器編成:shakuhachi solo, orchestra (1.1.1.1-1.1.1-2 perc, hp,str)
演奏時間:16'〜17'
注:《ロータス・ポエム》の別ヴァージョン


Origin (2002、Op.136)
[第1部、第2部、第3部]
楽器編成:shaku, erfu (or matouchin), pipa, 21-koto (or guzhen),
da-sanxian (or f shami or b koto)
演奏時間:16'20"(5'10"+2'20"+8'50")
注:アジアのトップクラスの民族楽器ソリストによる「アジア アンサンブル」を主宰して創立し、その最初のレパートリーとして作曲した五重奏曲。その編成の特異性から、ソリストの都合にあわせオルタナティヴな楽器選択が可能。また、スコアに書かれたものを骨格とし、自由な即興性を発揮できるよう考慮されている


筝ピース・フォー・ピース(2003, op.137) - 初心者から中級奏者のための51曲の筝小曲集
[各タイトル]
初音?、初音?、初音?、初音?、初音?、つるつるつるてん、おもいで、むらさき、あかね、ことの葉、悲しい時に、平調子をつくろう、ね・うし・とら・う、スキッピング、回り灯籠、カノン、じょうるり琴歌、幼い祈り、人形まわし、なごり、箏・里曲、次なあに、お不動さま、お手玉、屋根の上の鳥たち、いろんなオト、つかまえた、さわやか音頭、カニのじゃんけん、フライング、水辺の曙、箏・案山子孝、雨の湖のヨットとかもめたち、ピッチカート・ムード?、ピッチカート・ムード?、静の子守歌、八郎のうた、さのぼり行進、戯れ歌、さすらいの歌、めだかのマーチ、こぐまのこもりうた、風のデュエット、昔話のはじまり、水色の折鶴、夜のひろば、なかよしトレーニング、筝・白い風の下で、民話のソナチネ(次の3曲がそれぞれ第1、第2、第3楽章となる)箏・チョンマの曲、箏・チョンマの夢、箏・チョンマの心意気
楽器編成:13絃筝ソロを中心に筝二重奏、十七絃との二重奏、また尺八や歌入りなど変化がある。
演奏時間:各1〜3分(合計約1時間50分)
注:1970年代に《筝 初音集》として筝の初心者用の24曲ほどが書きあがっていたが、大日本家庭音楽会出版部で縦譜で弾ける三木稔13絃箏作品が連続して出版される機会に、中級の愛好家たちにも、「バイエルからソナチネ」といった曲集が必要と考えて、自作のメロディアスなパッセージをソースにこの曲集を完成。近い将来、西洋音楽を学んだ人たち用に5線譜版をまとめて出版予定。


筝合奏組曲《ホタルの歌》(2003, Op.138)
1)光の吹雪 2)卵は生きている 3)明滅のトッカータ 4)命まぶしく
楽器編成:2 parts of 13-koto, bass-koto
演奏時間:14'(2'55"+2'10"+3'40"+5')


琵琶秘曲《愛怨》(2003,op.139-2)
楽器編成:中国琵琶(pipa)ソロ、オペラでは、後半はpicc, stringsを伴って協奏曲として演奏される。単独の小協奏曲として扱うときは、ソロが始まる前のpicc, stringsの導入部分から演奏する。
演奏時間:7‘(小協奏曲の場合8’)
注:オペラ《愛怨》第三幕の劇的カタルシスを呼び込む秘曲伝授の舞台上で、主役柳玲に代わって弾かれる琵琶ソロ。オペラ作曲で台本待つ間に先行して作曲された。オペラでは、作曲者によって、この伝授シーンを盗み見た孟権の独白が、ちょうど中間の4小節に挿入され、運命を変える大きなファクターが用意された。


時の彩りII, III, IV (2003〜2004、op.130-2.3.4)
II 風の間奏曲 (2004、オペラ《源氏物語》第二幕《琵琶間奏曲》を琵琶ソロに編曲)
III 優雅に行こう (2003、オペラ《愛怨》の琵琶秘曲作曲中の断片から単独のソロ曲に)
IV 出会い (2003、オペラ《愛怨》第二幕、同名の二重奏より琵琶ソロに)
楽器編成: 中国琵琶(Pipa)ソロ、笛 (またはpiccolo)との二重奏版あり
演奏時間:3‘+3’+3‘、それぞれ単独に演奏される
注: ?、?は、オペラ《愛怨》の台本を待つ間に先行して作曲。


Z改造計画 (Z Conversion) (2005, Op.113-2)
楽器編成:
Perc.1: Snare drum, 4 cowbells, Triangle, Atari-gane, Crash cymbals, wind chimes, Marimba
Perc.2: Tam Tam, 4 gongs, 4 cowbells, Tambourine, Suspended cymbal, Vibraphone
Perc.3: 4 Log drums, 5 woodblocks, Rute, Bamboo wind chime
Perc.4: 5 temple blocks, Binzasara (or Snare drum rim-shot), Guiro
Perc.5: 6 Roto-toms, High tom-tom, Snare drum, 2 timpani
Perc.6: Bass drum, Low tom-toms, Wooden drum (Wood plank attached to drum shell), Suspended cymbal
Perc.7: Shime daiko (or Snare drum on a carrier), Marimba
Perc.8: Gaku daiko (or Bass drum on a carrier), bass marimba
演奏時間:11‘
出版:日本作曲家協議会。英語版 ”Z Conversion” はGO FISH MUSIC www.gofishmusic.comが出版


愛怨 AI-EN グランド・オペラ全3幕(2005、op.139)
作・台本:瀬戸内寂聴
声楽編成: sop, ten, bar, sop, ten, bar, alt, bas-bar, bas, other 3 female soloists, 2 male soloists,mix-chor
楽器編成: 2 flutes (1st, 2nd doubling flute, 2nd doubling recorder), 1 piccolo-flute (doubling 3rd flute), 2 oboes, 1 cor-anglaise (doubling 3rd oboe), 2 clarinets in Bb, 1 bass clarinet (doubling 3rd clarinet) in Bb, 2 bassoons, 1 double-bassoon(doubling 3rd bassoon), 4 horns in F, 3 Trumpet (in C) (1st doubling small trumpet), 2 trombones, 1 bass trombone, 1 tuba, 3 percussion players, 1 harp, strings, solo pipa 中国琵琶ソロ
音楽総時間:2時間32分(第一幕:59分、第二幕:54分、第三幕:39分)  
注:新国立劇場委嘱で2006年2月世界初演。「三木稔、日本史オペラ8連作」を通貫する8世紀奈良時代、遣唐使、初期仏教、琵琶を題材に取り込んだ短編小説的台本を同郷出身の瀬戸内寂聴に委頼、超多忙な作家に代わって、作曲時にオペラに必要な諸展開を行なう。33年を要して連作完成。


邦楽器による伝説舞台《羽衣》(全31曲中18曲を三木が担当、2005年、op.140)
三木作曲分タイトル:
【第一部】#1小序曲、#2むかしむかし あるところ、#4私たちは天女、#7その日 はじめて、#8間奏曲:山道を行く、#9山里の家、#10はた織り歌、#12私は一人、#15地上のいのち、#16むかしむかし あるところ2
【第二部】♯17 むかしむかし あるところ3、#22 天女は心で泣いた、#24羽衣の子守唄、#25父のひめごと、#26私の羽衣、#27羽衣は心のつばさ、#29いつかこの日が、#30羽衣ってどこにある?、#31むかしむかし あるところ 4 
脚本・作詞:西田豊子
声楽・器楽編成:sop, bar,sho, fue, 2shaku, biwa, 2 21-koto, b-koto, perc
演奏時間:三木作曲分app.40’
注:2005年9月、モスクワ青少年劇場での日ロ合作音楽劇《羽衣》での三木作曲歌ナンバー(ロシア語)を、オリジナルの日本語に戻し、その伴奏を邦楽器合奏に書き直し、佐藤容子初めオーラJの若い作曲家に劇の残りの部分の作曲を任せて、邦楽器による伝説舞台としてコンサート形式の音楽劇に再構成。06年度文化庁「本物の舞台芸術体験事業」に早速採用される。


ふるさと交響曲 (2006, Op.120-1) 

「ふるさとの風」作詞:三木那名子
楽器編成:2 shaku, shami, 2 21-koto, b-koto,
orchestra (2-2-2-2, 4-3-3-1, 4 perc, str) ,mixed-chor
演奏時間:25’
初演:2007年11月4日、徳島県郷土文化会館
【注】2007年、徳島で行われた国民文化祭グランドフィナーレの作曲とプロデュースを徳島県知事より委嘱され、地元勢で演奏する管弦楽曲として、<伝々囀>の別ヴァージョンに「ふるさとの風」部分が加えた、数えて第7交響曲になるこの作品の演奏を閉会式の最終曲目とした。
出版:三木音楽舎


ふるさとの風(2006, Op.120-2)
作詞:三木那名子
編成:mixed-chor, pf または「ふるさと交響曲」と同じ
演奏時間:3’
出版:三木音楽舎


幸せのパゴダ − フォークオペラ全10場(2007、Op.141-1) 
作・台本:岩田達宗、
声楽編成:sop, sop, mez, alt, ten, ten, bar, bas
楽器編成:vn, cl, pf, perc,
上演時間:1h 55'
音楽総時間:1h 25'
初演:2007年11月4日、徳島県郷土文化会館
【注】国文祭グランドフィナーレで委嘱されたフォークオペラは、「歌座」を継承する「三木オペラ舎」が東京で仕込み、当日、第1部として午後に独立して上演された。
出版:三木音楽舎


三味線協奏曲 − 三味線と邦楽器合奏(2008, Op.142)
楽器編成:solo shamisen, fue, sho, 2 shaku, biwa, 2 21-koto, b-koto, 2 perc
演奏時間:14' (with 2’ free cadenza)
出版:三木音楽舎


希麗 ー 尺八と新筝のための(2008, Op.143)
楽器編成:shaku, 21-koto
演奏時間:7’40”
出版:三木音楽舎


Spirits 2008 (Op.57-4)“Tamafuri” Asia-euro version after the 3rd movement of Hote
楽器編成:shaku, morinxaur, pipa, da-sanxian, 21koto, Vn I, Vn II, Va, Vc, 3 perc
演奏時間:8’~9’
出版:三木音楽舎


カイトの見た夢 (Op.144)Kite's Dream for Sanukite solo
楽器編成:sanukite solo
演奏時間:6’20”
出版:三木音楽舎


浄瑠璃姫物語・異聞 (Op.80-2)ー 邦楽器のための伝説舞台
     A Parody of Joruri-hime story (Strange Tales of Joruri-hime Monogatari)
声楽編成:sop, m-sop, ten, bar
楽器編成:fue, hichiriki, 3 shaku, biwa, sham, futo-shami, 3 21-koto, 3 b-koto, 2 perc
演奏時間:72'
出版:三木音楽舎


幸せのパゴダ ー オペラ2幕10場(2010、Op.146)
 A Happy Pagoda - An opera in two acts
作・台本:岩田達宗、
声楽編成:sop, sop, mez, alt, ten, ten, bar, bas
楽器編成:orchestra (1-1-2-1, 2-1-1-1, 2 perc, pf, str)
上演時間:app.2h
音楽総時間:同上
初演:未定
【注】フォークオペラ版《幸せのパゴダ》練習中より、作曲者は台本作者と協議して、予定より長くなったフォークオペラ版の台本の推敲縮小を依頼、全編の歌化、オーケストラ化を企図。同時にそこから第2幕と改める第8場冒頭の劇中劇に、「あの戦争は何であったか」を出演者が問いあうversion Bを用意して、「三木稔、日本史オペラ第9作」とする構想を持った。2008年3月にversion Bを除く台本が完成と同時に冒頭より再デッサン(vocal score)を開始して10月に完成、2009年2月7日オーケストレーション完成。1年後の劇中劇version Bの台本到着を待って、すぐ作曲再開、2010年6月30日、その部分のヴォーカルスコア、フルスコアが脱稿して、「三木稔、日本史オペラ9連作」が37年を要して完成。《幸せのパゴダ》は劇中劇version Bを使う版を正本とする。


きみを呼ぶ声 − オペラ1幕6場(2009、op.145-1)
Voice Calling You - An opera in one act
台本:武村知子
声楽編成:sop, m-sop, ten, bar, femail chorus
器楽編成:pf
演奏時間:60’ ca(~65’)
出版:カワイ出版(2010年11月発売予定)
初演:2009年10月31日14:00&18:30 御前崎市文化会館ホール
【注】静岡国民文化祭参加の形でNPO法人文化芸術創造工房カルチャーネット御前崎委嘱初演

大きなオペラ団体や劇場でなくても、例えば女声合唱団が企画して通常の500〜1000席程度のホールでも、また舞台装置や衣裳等に沢山の経費を使わなくても上演できる、いわば「エコ・オペラ」として構想されたオペラで、独立して演奏できる女声合唱組曲《岬・道行》をその中に内包している。


女声合唱組曲《岬・道行》 (2009, op. 145-2)
Misaki Michiyuki (Journey around a cape)

1)砂丘にて 2)断崖で 3)朝の海 4)千年の森と池 5)海と山の向こうに 5a) 竜を呼ぶ合唱(Option) 6)銀河に続く

作詩:武村知子
声楽編成:female chorus (主として三部合唱、時に二部合唱)
器楽編成:pf
演奏時間:16分(5aを加えると18分)
出版:カワイ出版(2010年8月発売)
初演:オペラ《きみを呼ぶ声》の中で御前崎市オペラ合唱団
【注】オペラ《きみを呼ぶ声》の各シーンの前奏を連ねた女声合唱組曲


花凛(2010, op.147) - 13絃筝ソロのための Karin
楽器編成: 13-string koto
演奏時間: 8‘30“
出版:三木音楽舎(ただし2010年11月1日、委嘱者:榎戸二幸リサイタルでの初演後)


箏のロマンス(2010, Op.148)- 箏・三絃・尺八・小鼓のための
1)朝の歩み 2)昼の象(かたち) 3)夕の訪れ 4)夜の宴(うたげ)
楽器編成:13-string koto solo, 13-string koto I II, shamisen, 2 shakuhachi, Ko-tsuzumi
演奏時間:1)2分 2)4分 3)4分 4)5分 計約16分
出版:三木音楽舎予定



三木 稔